<な行>
なくとりの→「間なく時なし」
・「鳥が止むことなく続けて鳴く」から。
なぐるさの→「遠ざかる」
・「さは、矢。投げる矢は遠くに飛ぶ」から。
なつくさの→「野」「繁し」「深し」「萎(しな)ゆ」「仮」
・「夏草の様子」から。「夏草を刈る」音から。
なつくずの→「絶えぬ」
・「夏の葛は、どんどん蔓が伸びる」から。
なつごろも→「かとり(地名)」「うすし」「ひとえ」「たつ」「き」「ひも」「すそ」など。
・「夏の衣服のかとり」の音から。その他は、夏の衣の縁語から。
なつそびく→「うな」など。
・「夏麻を引く畑の畝」から同音。
なつびきの→「いと」
・「繭から糸を引き取る」から。
なのりその→「名のる」
・同音から。
なまよみの→「甲斐」
・「生吉(なまよみ)の貝」からか?
なみくもの→「うつくし妻」
・「波形の雲のように柔らかくなびく」という意から。
なみのほの→「甚(いた)振らし」
・不詳
なゆたけの・なよたけの→「よ」「ふし」
・「竹の節・よ」から。
なるかみの→「音」
・「鳴る神は、音が高い」から。
なわのりの→「名」
・「頭韻のな」の繰りかえしから。
におどりの→「かず」「かずく」「なずさう」など。
・不詳
にわたずみ→「流る」「行く」「川」
・「雨が降って地上にたまり流れる水」の様子から。
にわつとり→「かけ(鶏)」
・「にわとりの古名」であることから。
にわにたつ→「あさ」
・「庭に生えるもので、麻」の意から。
ぬえくさの→「女(め)」
・「女性のしなやかな様子を萎草にたとえたため」その意から。
ぬえどりの→「うらなく」「のどよう」「片恋」
・「ぬえ鳥の鳴き声が物哀しい」ので。
・「ぬえこどり」も同じ枕詞
ぬばたまの→「くろ」「夜」「ゆうべ」「ゆめ」「つき」
・「ぬばたまは、ヒオウギの実が黒い」ので、そして、その転から。
ねぬなわの→「長き」「くる」「苦し」「寝」
・「ジュンサイの古名で、根が長い」こと。「根を手繰り寄せる」こと。同音から。