| ladder of angel |
絶望のカウントダウンをみるようにガリガリに痩せた北極の熊 |
言い訳は温暖化による異常気象こわされていくすべてあてはめ |
警報が足止めをするもう二度と会えない時間を道連れにして |
あの頃はなんて眠たい忌みワード平和ボケした八月に降る |
感性の欠落だろうやり取りが蚊を打つように打ち消されたり |
ツィッターラインにブログ打ち言葉内に向かえば引きこもれると |
うつむいて音に変換しないままあふれる言葉閉じた声帯 |
放たれる言葉は(W)(W)(W)文字変換だけ走り出す沈黙の世界 |
落ち込みがスパイラルして苦笑い深紅の薔薇は逆さに吊るす |
この薔薇がドライに命を延ばすよう変われ自分と暗示をかける |
風立ちぬいざ生きめやも から繰ればから繰れる心わたしには在る |
動かなくなった心のパーツにはあいあいオイル一滴垂らす |
踏み出す ただに傷みを取りたくて相会うべくしてあいし人なる |
左手の小さなきずの言い訳もまるく見つめる切れ長の目に |
否定する言葉はひとつも遣わずにないたカラスを笑わせる人 |
感情のレベルコントロール不能 両肩をすべる手の温もりのまま |
温かな手を添えられて耳澄ます問わず語りはきのうの蹴球 |
期待する応えひとつに励まされ傷みが融けて消化されてく |
データデータぼくは消えないんだVR技術が与える永遠 |
色の無い言葉散りぬるわが世から図れずにただきみを見送る |
「意外だ」と失意を語る君の眼の奥に生きてたわれは偶像 |
一切の温み持たせぬセンテンス夕焼けた空すっとんと闇 |
のこされた大きな傘から「じゃあまたね」予定調和の言の葉ひとつ |
バランスを欠くとき欠けばただ笑う幸福なんてあいまいなもの |
折り畳み傘一本分のスペースのさみしさがある別れた日から |
じゃあまたね予定調和のコメントにまたねは作らぬ自由選択 |
美少女になれなかった日の坂道ですべて見てたのは 花 さるすべり |
かきあげた髪に恰好つけたがるパラダイムシフトの言い訳は風 |
ふりだしにもどれぬ恋をフィーネするたとえのうまさを桑田に真似て |
駆けおりて来そうな梯子をもつ雲の コロケーションはladder of angel |